恋とリナリア様提出作品




あなたの言葉はとても不思議なもの



それは、あなたの呪文



君を抱いていたい。






孤独にならないように。








「ねぇ、。」

「なに?」


私は…彼の恋人だったりする
彼の名前は雲雀恭弥…――。
並盛中学の風紀委員といえば殆どの人が死の恐怖を一度でも味わったような顔をしていた。
彼は並盛の不良の頂点に立つ人。
最近のお気に入りは赤ん坊らしい。あと、いきなり強くなった草食動物。
気に入らないのはパイナッポー。
誰が誰だかわからないけど。



「近づかないで、」


「え…?」


「近づいてよ。」


「…?」



恭弥が何を言っているのかわからなかった。
何を言いたいのかも解らない。
たまに恭弥は私のわからないことを言う
「意味解る?」と聞かれても私は解らないという(恭弥は学校一頭がいい。私は中の下くらい…)
それがいつもの日常のような気もする。
いつも言われているような…いや、言われている。




「僕が言ってるのはね。」



「うん。」



「僕は群れが嫌いだ。」



「知ってる。」



「だけどなんで君は僕の傍にいるの?」



「好きだから。」



この質問はわかる。
頭の悪い私でも解った。
群れが嫌いなのは今に始まったことではなかったし。
彼は孤独を望んでいた存在だ。人一倍一人が好きだ。
私も孤独を好んでいた。



「どうして、僕のことが好きなの?」



「…あなたと私は孤独が好きだった。」


「……。」


「あなたと会ってから私は変わったの。

私は孤独が好きだったけど嫌いだった。

あなたは孤独が好きだったの。

あなたを孤独ではなくって、大切な存在を見つけて幸せになってほしかった。

だけど、私がどんどんあなたに引かれていってしまったの。」


…。」


、それは私の名前
私は一度名前を失った。否、記憶をなくした。
だから一人を好んだ。だけど私は恐かったのだろう。
居場所がなくなるのが恐かったから。
フラッシュバックするのを恐れたから。
そのとき恭弥にあって名前を貰った。


「私は、恭弥を救いたいと思ったの…」


「どうして?」


「わからない。」


「わからない?」

「うん、もしかすると…ひとりぼっちの運命って辛いだろうな…と思ったのかな?
私は…一度、前の私を死なせているもの。」


「そうだね、だけど僕は前のは嫌いだね。」


「わたしも言わせてもらってもいいかな?」


あなたの言葉を今夜限り借りるとしても…
先程言った言葉だけど…あなたの幾千の刻が越えてもあなたの言葉えお求めるならこれだけ。




「近づかないで、近づいて。」


「僕も行ってもいいかい?」



「身体は近づかないで、心は近づいてよ。」






私とあなたは似たもの同士


それが壊れたら


近づかないで





だけど、


心だけは




ずっと、ずっと






近づいていて。









我侭かもしれないけど、




求めるのは






体と心





どちらか一方と言われたら





心を取ろう










近づかないで、近づいてよ。 「それは僕にとっての喜びになるから」「どういうこと?」「…僕は君の事を愛しているから」「…!!」
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