なんか気に食わない。応接室に来てと から連絡を受けたときには、喜んでいたが、 応接室に入ってみたら、あんな感じだ。



「あ、コラ、ランボ!」
「ぎゃはははは!このケーキはランボさんのだもんね!」
「なんでお前まで来てるんだよ!」
「だって赤ん坊に呼ばれたから来ただけだぜ。」
「ま、 が俺に皆を集めるように言われたからな。」
「言ってないよ、リボーン!」



だけが応接室にいるのかと思ったら、沢田綱吉、山本武、獄寺隼人、赤ん坊が2人。 一人は、あの強い赤ん坊、もう一人は五月蝿くて正直うざい赤ん坊。 を中心に群れている。僕の心の中からモヤモヤとした感じが生まれてくる。 群れてるから・・それも一理あるけど、一番の原因は の周りで群れていること。 だけどさ、無防備すぎるんだよ は。僕は、 達を見てから応接室から出てきて、 今、廊下を歩いている。イライラする、誰か噛み殺したいよ。



「雲雀!」


後ろから、誰かの声がする。誰だろう、こんなイライラしているときに。 どうでもいいやつだったら噛み殺そう。


が、夕方応接室来て、だってよ。これで俺等はおさらばするぜ。」


誰かと思ったらあの強い赤ん坊だった。この赤ん坊だったから良しとするけど。 夕方までの時間はたっぷりある。今すぐ行ってもいいけど、は授業か。 応接室で一人でのんびりするか。そういえばさっきうざい赤ん坊がケーキって言ってたな。 は僕にケーキを用意していてくれたのか。それはそれで楽しみだね。





。何の用なの?」
「あ、雲雀!今日ね、いいもの用意したよ。」
の後ろに隠れているものでしょ。」
「そうだよ、しかもこの中身は・・。」
「ケーキ・・でしょ。」


は何で知ってるの?みたいな顔をしている。それは知ってるよ、朝の騒ぎ見たからね。 もしかして は僕が来たのに気づかなかったのか。じゃあ、あの赤ん坊の言った事は・・


僕は、 の後ろから箱を取って開ける。中には、僕にいつもとまっている鳥の色、形をしていた。 そして、レモンケーキみたいな香りが漂ってくる。いい香りだ。これは、 が作ったのか? 僕が言うのは難だけど はこんなに料理上手くないはずなんだけど。


「ねぇ、このケーキ が作ったの?」
「え、そうだよ。少しビアンキさんに教えてもらいながら。」
「ふーん。美味しそうだから、切ってよ。」
「絶対、美味しいよ。あ、私も食べよ。」


は、切ったケーキを口に含み、美味しいと言いたそうな満面な笑顔を僕に向けてくる。 の可愛い笑顔、僕だけのものになればいいのに。さっきのことだけど、このケーキに免じて 許してあげよう。それにしても、このケーキ美味しいよ。また僕にだけ作ってよね。



ケーキと君と
(ケーキぐらいなら幾等でも)
(恋とリナリア様に提出)
2style.net